美学 – 「ふれる」ことの美学(全2回)
配信日時・URL(ライブ配信終了後もアーカイブでご覧いただけます)
- 第1回 2021年3月13日(土)14:00~15:00 https://youtu.be/Q6K9oN3DAP4
- 第2回 2021年3月20日(土)14:00~15:00 https://youtu.be/UECiFpu8xPs
講義概要
コロナ禍で最も制限されたことの一つは「ふれる」ことであった。
人間には五つの感覚――視覚・聴覚・味覚・嗅覚・触覚――があるが、西洋哲学は伝統的に視覚と聴覚を高級感覚と見なして芸術を享受する特権的な地位を付与してきた。しかし他方で、触覚を最も根源的な感覚と見なす考えも、根強く存在する。
本講義では、「ふれる」という行為がいかなるものであるのかを、他の感覚との関連に顧慮しつつ、西洋哲学における「感覚」についての理論――「美学」は語源的には「感覚の学」である――を参照しながら考えたい。人々が「ふれあう」ことのできる日々の再来を祈念しつつ。
講師プロフィール
杉山卓史 文学研究科・准教授
1978年愛知県生まれ。京都大学大学院文学研究博士後期課程修了。博士(文学)。日本学術振興会特別研究員、筑波大学芸術系助教を経て、2016年より現職。専門は美学(感性論)・芸術学、特にカントとヘルダーを中心とする18世紀ドイツ語圏の美学思想。共著にComputational Aesthetics (Springer 2019)。主な論文に「「われ感ず、ゆえにわれ在り」のヘルダーにおける成立」『美学』第246号、2015年など。
講義アーカイブ
第1回 「ふれる」ことの美学(前)2021年3月13日(土)14:00~15:00
第2回 「ふれる」ことの美学(後)2021年3月20日(土)14:00~15:00
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