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【新刊】An Anthropology of Ba 『場の人類学』

2021/04/06

本ユニット編集委員・風間計博教授(人間・環境学研究科)を通して本ユニットで支援させていただいた出版企画 An Anthropology of Ba 『場の人類学』がこのたび出版されました。気鋭の若手人類学者を中心とした英語論文集です。以下のリンクからお求めいただけます。

Gaku Kajimaru, Caitlin Coker and Kazuhiro Kazama (編)
An An Anthropology of Ba: Place and Performance Co-emerging
Trans Pacific Press : https://bit.ly/3rRNNOV
京都大学学術出版会 : https://www.kyoto-up.or.jp/book.php?id=5201

内容紹介

「場所」とは,ただ,人の活動が行われる空の容器ではない。何もない部屋が,人の行動によって教室になったり寝室になったりするように,人によって何らかの意味が付加されることで,「空間」は「場所」となる。しかもその「場所」は,ただ社会的な意味が込められた「空間」というだけでない。日本語の「場」という概念は,「space」や「place」の持つ,より深い作用を表現する。すなわち「場」とは,社会的な背景,行動を規定する規範,雰囲気,個人の感情などを含めた,人間の行動に影響を与える人を取り巻く何かであり,このように概念化されたとき,「場所」は,私たちができることを制限し,指示し,その過程で私たち自身を形成する空間であることが分かる。
 日本の暗黒舞踏や世界中の伝統音楽,伝統舞踊への参与型の民族誌を通し,場所と人間のエージェンシーがいかに共に立ち現れるのかに迫る,気鋭の人類学者による挑戦。

インタビュー

ユニットでは昨年、編者のお一人である梶丸岳助教(人間・環境学研究科)に今回の企画についてインタビューさせていただいています。ぜひこちらもお読みください。

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