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【オンライン公開講義】”立ち止まって、考える” – 美学・芸術学 #こころの未来研究センター

2021/07/30

美学・芸術学 – 〈わたし〉の外にある〈こころ〉について


配信日時・URL (ライブ配信終了後もアーカイブでご覧いただけます)
講義概要

「心はどこにあるか?」と聞くと、昔なら胸の中、最近では脳と答える人が多いだろうが、いずれも「中」であることに違いはない。でも、本当にそうだろうか? そもそも非空間的な存在である心を、何かの「中」に定位する必然性は、実はないのである。また〈私の心〉は〈私の心臓〉のように〈私〉に内属しているわけでもない。このことは芸術について考える時、特に重要となる。詩や絵に心があるとかないとか言うけれど、詩とは単なる言葉(記号)であり絵は単なる物体である。なぜ私たちはそれらについて〈心〉の存在を問題にするのか、ということを考えてみたい。

※ この講義はこころの未来研究センターによるリレー講義「こころの未来を考える」の第1回です。

リレー講義「こころの未来を考える」概要

「こころ」とは何であろうか。洋の東西を問わず数多の哲学者や科学者たちがその解明を試みてきたが、「こころ」は誰もが持っている身近なものでありながら、それを明確に定義することは容易でない。また、近代化や国際化、自然災害や疫病などを通じて環境が劇的に変わっていく中、「こころ」はどうあるべきなのだろうか。本講義では、「こころ」という概念を、認知科学、臨床心理学、文化心理学、美学・芸術学、仏教学など、様々なディシプリンから学際的に考察するとともに、未来社会における「こころ」のあり方について考えていきたい。

講師プロフィール

吉岡洋 こころの未来研究センター・特定教授


甲南大学、情報科学芸術大学院大学(IAMAS)教授を経て現職。専門は美学・メディア論。主な著書に,『情報と生命—脳・コンピュータ・宇宙』『〈思想〉の現在形—複雑系・電脳空間・アフォーダンス』、訳書に R.ローティ『哲学の脱構築—プラグマティズムの帰結』、H.フォスター『反美学』など。批評誌『ダイアテキスト』の編集や、『京都ビエンナーレ』、「岐阜おおがきビエンナーレ」等の企画、映像インスタレーション『BEACON』の制作にも関わってきた。

講義アーカイブ

〈わたし〉の外にある〈こころ〉について 2021年8月22日(日)14:00~15:00

【オンライン公開講義】“立ち止まって、考える”第3シーズンまとめページはこちら

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